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8話 Teenの夏休み②

「白雪」

白雪「イアンさん。おはようございます」

イアン「おはよう。まだ誰も起きていないかと思ったけど・・・隣いいか?」

白雪「はい・・・」

イアン「皆と上手くやってるみたいだな」

             白雪「あ・・・皆・・・とは・・・言えないのですが・・・」

白雪「イアンさんに言われた通り怖がらないで積極的に話してみたらお友達が出来ました」

          イアン「そうか」

白雪「日向さんとイアンさんのお陰です。 お二人がいなかったらずっとお友達が出来ないままでした」

      イアン「俺達は何もしてないよ。白雪、それは君が勇気を出した結果だ」

               ポンッ

イアン「よく頑張ったな」

                   ナデナデ

           白雪「え・・・・・」

(テレビの音がする。一番に起きてるのは大抵・・・)

デイヴィッド「イアン兄ちゃ・・・・」

                     デイヴィッド「またアイツかよ」          

日向「ぴよこちゃんいけ~!」

日向「ありゃ・・・」

アリアナ「白雪。私この時の為に生まれて来たんだと思うわ」

白雪「大袈裟だと思うなあ」

アリアナ「アンタだってなんだかんだで私に付き合ってるじゃない」

                    白雪「私はそんな」

アリアナ「素直になりなさいよ」

アリアナ「だってあんなに超絶sexyな体」

アリアナ「今日で見納めなのよ」

白雪「かっ体⁉私はそんな・・・」

         アリアナ「アンタさ~自分では気が付いてないかもしれないけど、あの人見てるときウットリした顔してるわよ」

白雪「ええっ!?そんなことないとは・・・思います」

         アリアナ「じゃあアンタはどう思うの?」

白雪「イアンさんは・・・優しくて・・・凄くカッコイイと思います。あんなに素敵でカッコいい大人の人を見たのは初めて・・・です」

         アリアナ「でしょ!?オリビア達より男見る目あるわ」

白雪(はずかしーーーーー////)

         アリアナ「今日はずっとあの人だけ見てるわ。目に焼き付けるのよ」

白雪「今日で最後だから遊んだほうが・・・」

         アリアナ「えーーー」

白雪「勿体ないです」

         アリアナ「はぁ・・・わかったわよ」

ジュリアン「大人2人誘わなくて良かったの?」

               オリビア「日向はベロベロに酔っぱらってたし、二人良い感じだったからほっとけばいいじゃない」

     レイラ「邪魔しないようしてあげなきゃね♡」

                         アリアナ「羨ましい限りだわね。白雪」

                    白雪「え・・・!?私ですか!?」

デイヴィッド「だからお前ら人のおじさんを変な目で見るなよな」

ジュリアン「デイヴヤキモチ妬くなって」

                    デイヴィッド「ちがうから!」

          オリビア「もう!年寄りの事はいいから私たちは私たちで楽しむのよ!」

「「「「「WHOOOO!」」」」」

「うひゃあああああああああああああああっ!!」

          日向「待って!ちょっと待って落ちる!!!」

イアン「ほらきちんと捕まらないと落ちるぞ」

          日向「無理やあああもう駄目ッ!」

                        バサッ

         日向「あはは。最高!おんぶなんて子供の時以来だよあははは」

イアン「高校の頃の忘れたのか?」

         日向「あ、そうそう、高校の時一度あったね。あの時はイアン君に凄く怒られてたけど」

イアン「お前が無茶するからだ」

         日向「昔のことでの説教はやめてくださーい」

         日向「あーもうどうしよ。飲み過ぎなの分かってるんだけど」

イアン「いつまでも付き合うよ」

         日向「うふふ」

日向「この一週間凄く楽しかった。実はね別荘でバカンスって初めてなの」

イアン「そうなら言ってくれればもっと早く連れて来たんだが」

日向「別荘あるなんて知らなかったし」

イアン「そうだったか・・・」

       イアン「それより足がふらついてるぞ」

日向「飲みすぎちゃったからかな~」

       イアン「酔わないとこんなテンションにならないだろお前は」

日向「ふふっそうだねー良く解っていらっしゃる」

       イアン「何年の付き合いだと思ってるんだ」

イアン「やっぱりお前と一緒にいるのが一番楽しいな」

       日向「それは嬉しい・・・けど・・・イアン君?」

イアン「ん?どうした?」

       日向(はぁ~駄目だ・・・。何やってるんだろ私)

      日向「酔い覚ましに泳い来てもいいかな?」

イアン「急に何言ってるんだ?溺れたらどうする」

      日向「大丈夫だよ。・・・お願い。最後に少しだけ」

イアン「・・・わかった。今日は少し冷えるから早めに戻ってくるんだぞ」

      日向「は~い」

日向「はぁ・・・ダメ。海風にでも当たってこよ・・・」

                     白雪「隣いいですか?」

日向「白雪ちゃん?もちろんだよ」

            白雪「綺麗ですね」

日向「そうだね~。でもこんな夜中にどうしたの?」

            白雪「日向さんもどうしたんですか?」

日向「私は酔い覚まし。白雪ちゃんは?」

            白雪「前から日向さんに前から聞きたいことがあったんです。でも中々聞けず仕舞いで」

日向「ふふっ。何だろう?」

白雪「お兄ちゃんと昔何かあったんですか?なんというか・・・前一緒に食事した時少しピリピリしていた気がして」

               日向「その話かぁ~特に・・・は」

白雪「中学の頃兄に日向さんのお話聞いた事があってって話を前に食事に行ったとき話しましたよね」

               日向「そういえば前に言ってたね。あれは・・・悪口か何かかなw」

白雪「違うんです。兄は一度も日向さんを悪く言っていません」

               日向「え・・・?」

白雪「あの時・・・最後にうちの中学からシム州高校に行ったのはお兄ちゃんと同じ年代の人だって知って聞いてみたんです」

藤堂「シム州高校に入った人?」

白雪「最後にそこに行ったのってお兄ちゃんと同じ年の卒業生って聞いたからどんな人なのか気になって」

藤堂「ああ、斑鳩さんか。2~3年の時は同じクラスだったな」

藤堂「子供っぽい子でいつも図書室にいて良くわかんねー小説読んでたなあ・・・」

白雪「なんでシム州高校に行ったんだろ・・・」

    藤堂「お前と同じ理由だよ。いろんな国の人と交流したいって言ってた。兄もそこに通ってたみたいだしその影響もあったんだろうけど」

白雪「そうなんだあ~。シム州高校に受かったから頭が良い人だったんだろうなあ~」

    藤堂「初めはシム州高校に入るのも難しい成績だったけど、俺の勉強方法教えてやったら成績が一気に伸びてたな」

白雪「お兄ちゃんが勉強教えてたの?仲良かったの?」

藤堂「一時期だけだけどな・・・それからは・・・」

白雪「?」

   藤堂「結局一言謝ることも出来なかったな」

白雪「え?」

   藤堂「もう会うこともねぇだろうけど」

白雪「お兄ちゃん?」

藤堂「なんでもねぇよ」

日向「何それぇ・・・」

               白雪「凄く後悔しているようでした」

日向「んん~」

               白雪「だから兄が何かしたのかなって。もしそうなら」

日向「たぶん白雪ちゃんが思ってるようなこととは違うと思う」

               白雪「だけど・・・お兄ちゃんの態度も少し感じ悪かったし、日向さんはお兄ちゃんの事警戒してるように見えたので」

日向「う~ん何て説明すればいいんだろ。でも昔の事だから気にしなくて大丈夫だよ。私は同じマンションに住むご近所として仲良出来ればと思ってる」

(藤堂君はそこまで思ってはないだろうけど)

                    白雪「ホントですか?・・・日向さんにはお兄ちゃん仲良くしてくれると嬉しいです。私の勝手なお願いでごめんなさい。でもお兄ちゃんを嫌わないで欲しいんです」

日向「・・・心配しないで」

日向「藤堂君の事は(今はもう)嫌いじゃないよ」

 

「おにいちゃ~~~~~~~ん!!!」

                             藤堂「お帰り」

                白雪「ただいま~」

              藤堂「その様子だとこの一週間楽しんだみたいだな」

白雪「うん。お友達も出来たの。また来週遊ぶ約束もしちゃった」

                        藤堂「へぇ、良かったな。話は後ででゆっくり聞かせて」

白雪「うんっ」

                        藤堂「日向ちゃんと話したいから先に言ってて」

               白雪「は~い。あ、あとお兄ちゃん」

                        藤堂「ん?」

               白雪「あの事、日向さんに言っちゃった・・・」

                        藤堂「は?」

白雪「うふふっお先です~」

日向「またね~」

                                      藤堂「はぁ・・・」

                 藤堂「で?良い影響も勿論だけど悪い影響も受けてる気がすんだけど?」

日向「そんな事ないと思うけど」

                 藤堂「あの馬鹿っぽいテンションは日向ちゃんの影響だな」

日向「そうかなあ・・・私より俄然可愛いし」

                 藤堂「当たり前だろ白雪より可愛いものなんて存在しねーんだから」

日向(分るけどこの人はブレないシスコンだなぁ・・・)

         藤堂「で、白雪から聞いた話って何?」

日向「あ、え~っと忘れちゃった・・・あの時酔ってたし」

         藤堂「顔に出てる。そんなに言えない事?」

日向「そうじゃないんだけど、白雪ちゃん少し誤解してるみたいだから」

         藤堂「へぇ、誤解ねぇ。まあ、言いたくないなら無理しなくてもいいよ。悪いけど俺も覚えてないから」

日向「そ、それなら良いんだ。昔のことだもんね」

         藤堂「ああ」

                                            わしゃっ

日向「え・・・・・・・」

日向「と。これは・・・どういう・・・」

                   藤堂「撫でてんの」

日向「それは分るんですが」

                   藤堂「感謝してるってことなんだけど」

日向「ああ・・・え?あ・・・え?」

                   藤堂「あんな白雪の笑顔初めて見たんだけど。日向ちゃんのお陰だな」

藤堂「ありがと」

日向「い・・・え・・・」

   藤堂「心配だったけど預けて良かった。まあ白雪に何かあったら日向ちゃんを殺そうかと思ってたけど」

日向「良かった・・・私、命拾いした・・・」

   藤堂「そうだな(笑)」

日向「白雪ちゃん凄く頑張ってたよ。前より積極的に話せるようになったし、自分の意見も伝えれるようになった。後、実は」

   藤堂「はいはい。わかったわかった」

日向「まだ言い足りないんですけど」

   藤堂「それはこれからアイツに聞くから。楽しみを奪うのやめてくんない?」

日向「あ、そっか。ごめんなさい」

   藤堂「じゃあ、今度お礼しないとな。行きたい所あったら考えておいて」

日向「ふあ!?いいよそんな。私そこまでされるほどの事してないし、一緒に遊んでただけだから」

   藤堂「礼は礼。そこら辺キッチリしねーと気が済まねーの諦めて。言うこと聞かねぇと家から引っ張り出すから」

日向「・・・考えておきます(この人ならやりかねない)

   藤堂「あと、イアンって人にも」

日向「イアン君?」

   藤堂「・・・。ああ、今度直接お礼言いたいから伝えておいて」

日向「うん。わかった」

藤堂「じゃあ戻るわ」

日向「うん」

               藤堂「あと白雪が話したってやつなんだけど、そろそろくだらねー過去の蟠りは解かないとな」

日向「!!?」

               藤堂「じゃあ」

日向「忘れた振りしてやっぱり分かってたじゃない」

日向「どうしてあの人はっ・・・」

 

またもや久しぶりの更新です。

上手くまとめれなかったのが心残りですが、白雪はうまくいった模様です。

オリビア、デイヴ、オリビアの子分たちと白雪の関係はその内また。

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