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日向「洗濯につき合わせちゃってごめんね」
イアン「いや、急に訪ねたのは俺の方だからな。それにしてもここのランドリースペースはゆっくりできて良いな。コーヒーまで飲める」
日向「ふふふ。でしょ?初めは部屋に洗濯機なくて戸惑ったけど、今はここでゆったりするのが楽しみになってるよ」
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日向「で。今日はどうしたの?」
イアン「ああ、頼みがあって来たんだが、お前の職場は夏休とれるか?」
日向「とれるというか、来週から1か月夏休に入るけど」
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イアン「そうか、来週1週間空けてくれないか?」
日向「ん?特に予定がないからいいけど何?」
イアン「来週うちの別荘で甥が友達と過ごしたいみたいで、姉から面倒見てくれと言われたんだが、お前も行かないかと思って誘いに来た」
日向「私も行っていいの?」
イアン「その間一人で学生相手できる自信がないから日向がいれば助かる。ほら、料理とか」
日向「成程、コックをお探しで?」
イアン「まあ、そういうことだ」
日向「了解」
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イアン「良かった。海も目の前だからお前も気に入ってくれると良いけど」
日向「海!海なんてずっと見てないな~。あ、そうそう甥っこさんってどんな子?」
イアン「今年シム州高校に入ったばかりなんだが、良い子だよ」
日向「シム州高校・・・」
イアン「ん。どうした?」
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日向「お願いがあるんだあ~」
イアン「いいけど、お前悪い顔してるぞ」
日向「ふふっ♡」
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「ふわぁ~・・・」
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白雪「白い海のお家・・・素敵・・・」
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日向(イアン君にお姉さんがいたのは初耳だけど・・・)
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日向(10年以上の付き合いだけど、私はまだイアン君の事何も知らないのかも)
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イアン「俺はイアン。日向から聞いたが君が日向の下の階の子だね宜しく」
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白雪「はっはいイアンさん。私は白雪です!よ、よろしくお願いします」
イアン「イアンでいいよ」
白雪「それは、年上の方なので・・・あの・・・」
イアン「まあ、好きに呼んでくれ(笑)」
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イアン「じゃあこれから甥を紹介するよ」
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イアン「デイヴ!」
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デイヴィット「イアン兄ちゃん!」
イアン「紹介する。俺の友達の日向と白雪だ。白雪はお前たちと同じシム州高校1年だから仲良くしてくれ」
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白雪「えっと・・・私はA組の藤堂 白雪です・・・」
ジュリアン「あ~デイヴと同じクラス」
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ジュリアン「この子確か、オリビアの下っ端に目付けられてた子だよな」ボソッ
デイヴィット「あぁ・・・」
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デイヴィット「俺はデイヴィット。宜しくな白雪姫様」
白雪「・・・・・」
日向(うわあ・・・これは・・・棘のある言い方・・・)
ジュリアン「女子は上の部屋にいるよ」
イアン「そうか」
日向「白雪ちゃん頑張って」
白雪「は・・・はい・・・」
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日向「白雪ちゃん大丈夫かな~上手く皆と仲良くできればいいけど・・・」
イアン「心配なのは分かるが、俺たちもサポートしてあげればいいだろ」
日向「うん」
イアン「日向も初めのころ彼女みたいにおどおどしていたのを思い出したよ。日向も出来たし大丈夫だろ」
日向「そうだね」
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白雪(日向さん・・・)
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白雪(ごめんなさい・・・折角友達作りの協力してくれてるのに私自信がありません)
(まさか学年の女子を仕切っている人たちだったなんて・・・)
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オリビア「一人増えるとは聞いてたけど、まさかアナタが来るとは思わなかったわ」
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アリアナ「だれ?」
オリビア「子分のお人形ちゃん」
アリアナ「アンタの下っ端嫌いだからどうでもいいわ」
オリビア「アナタの下っ端のパンダ目のホラーみたいな服着てる子達よりマシ」
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レイラ「こんな可愛い子うちの学校にいたかしら?」
オリビア「レズビアンは引っ込んで」
レイラ「私は性別を気にしないだけよ♡」
オリビア「きっも」
レイラ「とりあえず、ぼさっと立ってないで好きにしたら?」
白雪「は・・・はい・・・」
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白雪(一週間どうすれば・・・)
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「アナタなんかが私たちの世界に入れると思ってるの?」
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白雪「私はそんな・・・」
オリビア「一週間同じ部屋なのは気分良くないけど、私もアナタもゲストだから今回だけ我慢してあげる。でも馴れ馴れしくしないで」
白雪「・・・・・」
オリビア「返事は?アナタと私では立場がちがうの」
白雪「・・・はい」
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アリアナ「さっそく女王様の躾が始まったわね」
ジュリアン「デイヴ、お前のおじさんが連れて来たんだろ?助けてやれよ」
デイヴィット「俺は何もしてやれないよ」
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デイヴィット「それに、アイツらが言ってた通り感情のない人形みたいで気味が悪いし」
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デイヴィット「どう対処すればいいかわからねー」
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イアン「白雪」
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白雪「イアンさん・・・!あ、あの日向さんはどこにいますか?」
イアン「まだ荷物の整理してるけど」
白雪「そうですか」
イアン「白雪、控えめな性格は君の良いところだと思うけど、友達を作りたいならもう少し積極的になると良いよ」
白雪「でも・・・私、嫌われたくないです」
イアン「そんなこと考えてたら友達なんてできない」
白雪「・・・じゃあ、どうすれば」
イアン「そうだな・・・」
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「はぁ~い白雪姫」
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白雪「姫っ!?」
レイラ「まだなじめなさそうね」
白雪「・・・はい」
レイラ「そっ」
白雪「・・・・・・」
レイラ「・・・・・・」
白雪(何か話さなきゃ、でも、どうすれば・・・)
イアン「怖がらないで思ったことを考えずに話してみたら?
相手をしりたい、自分を知って欲しいのならまずは自分の事から伝えてみるといい」
白雪(イアンさん・・・)
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白雪「どうやってお話すればいいか分からないんです」
レイラ「ん~?何それ(笑)」
白雪「私、特に面白い話出来ないんです。それに余計な事言って嫌われたくなくて」
レイラ「成程ね。あの人の言う通り」
白雪「あの人?」
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レイラ「さっきお姉さんからアナタがどんな子か聞いて来たのよ」
白雪「日向さん?」
レイラ「折角一週間共にするんだからアナタの事を知っておきたいじゃない。オリビアからは感情のない人形みたいな子って聞いたけど、沢山考えて行動できないでいるのね」
レイラ「でもね、自分をもっとアピールしなきゃ。こんなに可愛いんだもの勿体ないわ」
白雪「そんな・・・可愛いだなんて」
レイラ「謙遜するところもアナタの良いところね。でも見る人から見たら鼻につく人もいるし、自分の言ったことが信じられないのかって不快に思う人もいる。だから、褒められたらありがとうっていうのよ」
白雪「あ、はい。ありがとうございます」
レイラ「そう。いいこ♡」
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レイラ「今日始めてあったからまだ友達とは言えないけど、仲良くしましょ。ルームメイト」
白雪「は、はい・・・嬉しいです」
レイラ「じゃあ、まず初めに一緒に泳ぎながらアナタの事聞かせて欲しいわ」
白雪「は、はい!私もレイラさんの事知りたいです」
レイラ「それは一晩で語りつくせないから寝れないの覚悟してもらわないと」
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オリビア「あのレズビアンは何考えてるのよっ」
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イアン「彼女頑張ってるじゃないか?」
日向「まずは第一歩って感じだね。レイラちゃん白雪ちゃんのこと気凄く気になってたみたいだからすぐ仲良くなれると思ってた」
イアン「凄く良い子みたいだな」
日向「うん。リリィみたいな感じの子だったから」
イアン「で、日向。夜の事なんだが、俺はソファーで寝るから、お前はベットを使ってくれ」
日向「え?イアン君大きいんだからソファーじゃ眠れないでしょ?私がソファーで寝る」
イアン「いや俺が寝るから」
日向「イアン君家の別荘なんだから私がソファーに寝るの」
イアン・日向「・・・・・・」
イアン「子供じゃないんだから言うこと聞いてくれ」
日向「そっちこそ」
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イアン・日向「・・・・・・・・・・」
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白雪(昨日はレイラさんと話せて嬉しかったな~)
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白雪(これもイアンさんと日向さんのおかげ。早く二人に昨日の事伝えてお礼言いたい。でも何処にいるんだろ)
日向「まだ怒ってるの!?」
白雪(日向さん・・・?)
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日向「昨日は公平(※)に決めたことでしょ!終わった事なんだから」※じゃんけん
イアン「だからこれから布団を調達しに行くんだ」
日向「気を使ってくれるのは嬉しいけど、そこまですることないから!」
イアン「はぁ・・・俺が気にするんだ。客をソファーで寝せるなんて出来るわけないだろ」
日向「もー私は気にしてないのっ」
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イアン「はぁ・・・どうしたら分かってくれるんだ」
日向「だから私がソファーで寝ればいいの」
イアン「いや駄目だ」
日向「もーーーーーーっ!」
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白雪「あらら・・・」
デイヴィット「あの二人付き合ってるんじゃないのか?」
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白雪「ひあっ!!デイヴィットくん・・・どうしてここに?」
デイヴィット「イアン兄ちゃんに話があったんだけ今は行けそうにないな」
白雪「あ・・・そうだね・・・」
デイヴィット「あの人結構我儘なんだな」
白雪「日向さん?日向さんは遠慮してるだけだと・・・」
デイヴィット「遠慮であの態度?イアン兄ちゃんの気持ちも考えないで?」
白雪「わっ・・・私は日向さんの気持ちわかります」
デイヴィット「俺には理解出来ないアンタの事も」
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白雪(そんなこと言われても・・・)
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白雪「ええ~ダンスですか!?」
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白雪「私ダンスはした事なくて・・・」
アリアナ「あの超イケメンのお兄さんに頼まれたのよ。仲良くしてくれって」
白雪(イアンさんかな?)
アリアナ「私はレイラみたいに誰とでも仲良くする気はないし、オリビアみたいにアンタを虐める気もないただ・・・」
白雪「ただ・・・?」
アリアナ「あんなイケメンに頼まれたら断れるわけないじゃない!昨日の見た!?腹筋バキバキだし超絶sexyだったほんと何なの!」
白雪(分かる気もするけど・・・そこなのかなあ・・・)
アリアナ「形だけよ」
白雪「でも、そんな無理しなくても・・・」
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アリアナ「い い か ら 踊 る の 」
白雪「・・・はい」
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ジュリアン「それじゃあダンスバトル開始」
白雪「ダンスバトル!!!?って私わからな・・・」
アリアナ「いいから早く初めなさいジュリー」
ジュリアン「はいはいお姫様」
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デイヴィット「イアン兄ちゃんはなんであの人達連れて来たの?」
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デイヴィット「正直あの白雪って奴と仲良く出来そうにない。日向って人も苦手だ」
イアン「どうして?」
デイヴィット「何考えてるかわからないし、なんていえばいいんだろう・・・」
イアン「イライラするだろ?(笑)」
デイヴィット「え・・・あ・・・そうだけど、どうして・・・」
イアン「俺もはじめ日向と会った時はそうだった」
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イアン「いつも人の様子を伺ってて本音では話してくれない彼女を見て、俺と仲良くする気ないんだろうなコイツはって思ってた」
デイヴィット「それわかる。白雪って奴も同じ」
イアン「彼女と俺の間に分厚い壁があるみたいだった」
デイヴィット「うん。でもあの日向って人は自己主張するし我儘に見えるけど」
イアン「彼女は我儘じゃない」
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デイビット「俺、朝に二人が喧嘩するの見ちゃったんだよね」
イアン「ああ、あれか。くだらない話だが、お互いの事考えて起こったことだ」
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イアン「でも俺は嬉しいよ。本音でぶつけれるくらい心を開いてくれてる事が。こういう下らない言い合いできるのも仲が良いから出来ることだしな」
デイヴィット「白雪って奴の方はそんなことなさそうだけどね」
イアン「多分彼女もそうじゃないか?ただ、仲良くなって心を開いてくれないといけないだろうけど」
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デイヴィット「面倒臭っ。俺はイアン兄ちゃんの事カッコいいしヒーローみたいで昔から憧れてて、ずっとイアン兄ちゃんみたいになりたいと思ってた。けどその考えは理解できないし、仲良くなりたいとも思わない」
イアン「お前はお前だよ。理解できなくてもいいし好きにすればいい」
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イアン「ただ彼女は人の事を人一倍考えて臆病になってるだけなんだ。
感情のない人形じゃない。
それだけは分かってほしい」
白雪のお話は一話で終わるはずが収まり切れずに8話まで続きます💦
ちょっと登場人物を出し過ぎて誰が誰だか名前も忘れる始末です。