4話 血の気が多い金髪達
- ichigopanikku15
- 2016年10月20日
- 読了時間: 7分

第6寮

「思った以上に狭くて圧迫されそうだ」

「こんなんじゃあまり期待できないだろうなあ~」
「参ったよ~」

ティクス(煩せぇ独り言だな。ウゼェ)

アーロン「そこの君~」 ティクス「あ?」

ドカッ
「ぐっ・・・!」

イアン「は・・・?」

イアン「止めろ!何やっているんだ!?」
ティクス「放せ!この能天気なアメリカ野郎をぶっ殺してやる」
「やる気かいオチビちゃん?君みたいなひょろい奴が俺に敵うと思っているのかい糞ったれOz?」
ティクス「糞が!ぶっ殺ス!!」
イアン「落ち着けっ!何があったか解らないが暴力だけは止めて話し合いで解決しろ」
ティクス「邪魔すんな!良い子ぶってんじゃねーよ」
「彼もそう言っているんだ。こっちは何度か殴られているんだ。このままだとフェアじゃないだろう?」
ドンッ!!!!
「・・・っ!!ってーなぶっ殺す!」
「やめろと言っているだろ!」
ドカッ
「君は黙ってろ」

リリィ「何だ!?・・・ティクスの声・・・」
マイク「嫌な予感しかしないんですけど」

リリィ「ちょっと見てくる!」
マイク(イアンの声もしたし・・・面倒だなあ・・・)

ティクス「ってぇ・・・」

「な~んだ大したこと無いじゃないか。それで俺に喧嘩売ってたのかい?」

リリィ「何やっとんじゃ!貴様らあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
マイク(うわあ・・・関わりたくない)

「俺はそこのオチビちゃんから手を出してきたから正当防衛しただけさ・・・」

イアン「俺は止めに入っただけなんだが?」
「俺だけ殴られっぱなしで不公平じゃないか?邪魔をする君が悪いんだ」
イアン「そうか・・・」

イアン「自分のしたことに反省出来ないのか・・・」
マイク(あ・・・あのイアンの様子は・・・!)

マイク「まあまあまあまあ。入学早々喧嘩は良くないよね。イアンも君達もとりあえず落ち着こうか」
「何だか俺が悪者みたいじゃないか」
マイク「君にだけではないよ。君達は話し合いが出来ないのかな?」

リリィ「アンタは・・・高校に入ったら喧嘩しないって言ってただろ。何やってんだよ」
ティクス「っるせーよブス!」

マイク「僕は君達がどうなっても構わないけど、これ以上騒ぎになるのは他の人の迷惑になるし、ここには女性もいるんだ。彼女達に怖い思いをさせたくない。そう思わないかい?」

「そうだな君の言う通りだ。俺も少し頭に血が上っていたみたいだ。反省するよ」
マイク「君なら分かってくれると思っていたよ」
「俺はそこのオチビちゃんと違って聞き分けは良い方だからな」
マイク(全然分かってなかったw)
マイク「そういえば君初めて見るね。この寮の人じゃないよね?」
アーロン「ああ。自己紹介していなかったな。俺は今日からここに来たアーロンだ。これから3年よろしく」
リリィ「ってわけだ」

日向「そんなことが・・・!あの二人血出してたから大丈夫かな」
リリィ「鼻血とちょっとした怪我で済んだから大丈夫だろ」
日向「そうだと良いけど・・・(ティクスって人もだけど)そのアーロンって人恐いなあ・・・」

マイク「彼は女性には手出さないと思うけど・・・今回みたいな事はまた起こるかもね」
リリィ「何言われたか分からんが、ティクスから先に手を出したみたいだし、血の気が多いあの二人がまた喧嘩しないように私達も注意して見てやらないとな」
日向「そうだね・・・(私には止められる自信ないけど)💦」
マイク「初日からトンだハプニングだったね」
リリィ「全く!先が思いやられるわ!」

アーロン「へい!cuteな君達!」

リリィ「呼んだかね?だが、セクシービューティフルが抜けてるぞ」
日向(マイク君といい海外の男性ってさらっと言うから凄いなあ・・・)
アーロン「sorry(笑)週末に第3寮の奴ら主催の交流パーティーがあるんだが君達もどうかな?」

リリィ「パーティーか・・・今日見た限り3寮の奴らって中途半端に偉そうな奴多かったからなあ」
アーロン「そんなことないさ!そこそこ良い家柄だし面白い奴らばかりだよ。女の子達を集めて欲しいと頼まれているんだ」
リリィ「ああ・・・」

リリィ「パス!」
アーロン「そうか・・・残念だよ」
リリィ「つうか、今日来たばかりの奴が何故3寮の奴と交流があるんだ?」
アーロン「それは俺がわけあって3寮から移ってきたからさ」
リリィ「ふ~ん」

アーロン「君は?」
日向「わ・・・私?私もちょっと・・・」
アーロン「広い会場を取ったみたいだし、とても楽しいパーティーになると思うよ。是非来てくれないかい?」
日向「まだ慣れていないし・・・だからごめんね?」
アーロン「不安ならイイ奴紹介するからエスコートしてもらうと良いよ」
日向「いや・・・あの・・・」
アーロン「安心していい「彼女はその日俺との約束がある」
イアン「だから無理に誘うのはやめてくれないか」

アーロン「また君か。邪魔をしないでくれないか?」
日向「え・・・え??」
イアン「邪魔したつもりはない本当の事だ。な?」
日向「え・・・(助けてくれてるのかな?)うん!そうなの。だからごめんね?」

イアン「謝ることないだろ。嫌がっている人を無理に誘う奴が悪い」
日向(なんだろ・・・凄く刺々しい・・・)
マイク(イアンさっきの事相当怒ってるなあ・・・)

アーロン「参ったな~もう少し女性の人数が欲しいんだが」

アーロン「ねぇ君は?」

オウリー「何?」
アーロン「第3寮の奴ら主催のパーティーに行かないかい?」
オウリー「第3寮・・・・」

オウリー「別にいいわよ」
アーロン「本当かい?サンキュー助かるよ♡」

オウリー「ドレスコードはあるの?」
アーロン「ドレスなら何でも良いさ。素敵な格好で来てくれ」
マイク「・・・・・・」

ティクス「それどう見ても別の交流パーティだろ」

リリィ「興味な~~~し!] 日向「別の?」 イアン「・・・知らない方が良い」 日向「え?あ、あの・・・さっきはありがとう」 イアン「嫌ならハッキリ言った方が良い。じゃないと押せば何とかなるって思われて後々面倒なことになる」
日向「そ・・・そうだよね。気を付けます」

マイク「しかし彼は苦手だなあ~。殴り合いとか野蛮だし、うちの寮の金髪ってロクなのいないね~」 ティクス「ああ!!?」 イアン「偏見は止めろ。お前だって金髪だ・・・ろ・・・ああ・・・成程」

リリィ「納得すんなってw」
マイク「酷いなあ。一緒にしないでよ」

ティクス「チッ」 マイク「怒らないでよ?ジョークだったのに」

日向(空気!空気を読んで💦)

リリィ「悪く思わないでくれないか?アイツ色々あって悪く受け取ってしまうんだよ」 マイク「へぇ彼と仲が良いんだね?」
リリィ「小さい頃から一緒だし姉弟みたいな感じなんだわ。私もティクスも推薦だから寮は第一以外は好きな所選んでも良いって言われたけど、広すぎるのも居心地悪いからお互いここにしたからまた一緒なんだが(笑)」
マイク「推薦って意外だなあ~」
リリィ「人を見た目で判断すんなよwww」
マイク「ごめんね~(笑)」
リリィ「じゃあ私はそろそろ」

日向「どうしたの?」 リリィ「ちょっとティクスんとこ行ってくる」 日向「ん。わかった。私は続き気になるからまだ観てるね」 リリィ「夜更かしするなよ〜」 日向「は~い!ってリリィもね(笑)今日も朝までポーカーしちゃだめだよ」
リリィ「バレたかw今日は程ほどにする」

マイク「じゃあ僕も部屋に戻ろうかな」 イアン「最後まで観なくても良いのか?」 マイク「今日は何か疲れてね」 イアン「そうか。ゆっくり休めよ」 マイク「ありがと♪」

日向(仲が良いんだなあ・・・)

イアン「静かになったな」
日向「そうだね」

日向「まだ観る?」
イアン「ああ。最後まで観ないと気が済まない」
日向「私も!途中で止めると気になって後の事に手が付かないんだ」

イアン(また素足・・・)

イアン「お節介かもしれないが、部屋以外は何か履いた方が良い」
日向「あ・・・つい癖で」
イアン「足が汚れるからな」
日向「そうだね。ありがと。次からは気を付けるね~」

イアン(・・・軽く聞き流しているな)

日向「~♪」

イアン(子供みたいだな。本当に同い年なんだろうか)

次の週


「ひゅ~うがっ♡」

日向「ティアラちゃん!」
ティアラ「今日部活で何作るの~?」
日向「今日のテーマは果物スウィーツだから沢山採ってきたよ!」
ティアラ「ふぇ~?採る?」
日向「学校来る前に寮の裏に生ってる木苺沢山採ってきたんだ。何日か前にジャムにしてたのも持ってきたからゼリーにしようかなって」
ティアラ「日向ちゃんって生活力凄いなあ~」
日向「出来るだけお金かけないスタイルですw」
ティアラ「ですです~♡」
日向「あ、また馬鹿にする!」
ティアラ「ごめ~ん!だってです。って最後に付けるの可愛いんだもん♡desu!」
日向「使い方間違ってるよ(笑)」

日向「・・・・・・あ」
ティアラ「ん?」

日向(オウリーさん)

日向(パーティーで素敵な出会いをしたのかなあ~)
(恋する女の子って感じ。・・・可愛いなあ)
久しぶりの更新です。
もう早速大人編が恋しくなっております。