4話 未解決
- ichigopanikku15
- 2017年4月3日
- 読了時間: 6分


ーシム州高校ー


白雪「え・・・どうして・・・」

白雪(学校には忘れてなかったはず・・・)

クスクスッ
白雪「・・!!?」

「やめな。バレるでしょ?」
「いいのよ。ワザとやってるんだから。だってあの子何しても何も言わないんだもの」


(今日も休日を満喫してやったぜんふふ~♪)
ピロン♪

(白雪ちゃんのお兄さん?どうしたんだろ)
こんにちわ。藤堂です。
今日妹の鞄が見つかりました。
ご心配おかけしました。
こんにちわ。
鞄見つかって良かったですね👜
私も安心しました。
中の物は大丈夫でしたか?
中身も無事です。
斑鳩さんにはお世話になりましたので
近いうちにお礼をしたいのですが・・・
お気遣いなさらず💦
それより今後ご近所同士
仲良くしてくださると嬉しいです😊

(それにしてもマメなお兄さんだな~(笑)やっぱ白雪ちゃんに似てるのかな。凄く真面目そう)

(ちょっと・・・会ってみたいかも)

日向(あ・・・)

だってあの子何しても何も言わないんだもの

感情のないお人形みたいで気持ち悪い
白雪「・・・・・・」
日向「白雪ちゃん♪」

白雪「斑鳩さん!お仕事帰りですか?」
日向「今日は休み♡」
白雪「・・・そうですか」
日向(何か、元気がない?話しかけない方が良かったかな)
日向「まだ寒いから風邪ひかないようにね。じゃあ・・・」

白雪「あ。あのっ!」
日向「ん?」
白雪「少し・・・お話し聞きたいです」
日向「いいよ?お話って?」

日向「そっかあ・・・そんな事があったんだ・・・」
白雪「その人達は始めは話しかけてくれてたのですが、突然変わってしまって。私無意識に何かしてしまったのかなって・・・でも分からなくて」
日向「分からないなら聞いてみないと」
白雪「それは・・・」
日向「始めは話しかけてくれた。ということは白雪ちゃんと友達になりたいからでしょ?」
」
白雪「そうでしょうか・・・」
日向「じゃないとこっちの人は話しかけてこないよ~。で突然変わって嫌がらせをしてきた・・・白雪ちゃんは何も言わないから分かる用にワザとするなんて。それって白雪ちゃんに文句でも言って欲しいんじゃ?」
白雪「そんなこと言ったら余計嫌われちゃいます・・・!」
日向「思った事言って見たらいいんじゃないかな?」
白雪「そんな」

白雪「私は波風立てずに出来れば・・・」
日向「言えない、穏便に済ませたいというのは凄く分かるよ。私も昔そんな事があったから」
白雪「斑鳩さんも?斑鳩さんはその時どうしました?」
日向「私は・・・私も楽な方の流れに任せたの」

白雪「何も言わなかったんですか?」
日向「初めは言ったしどうしてか聞いたんだけど・・・途中であきらめたの」

日向「そしたら何もなくなっちゃった」

「友達も大切な人も」


日向「後悔するぐらいなら納得いけるまで行動した方が良い」

日向「でも私も出来ないときもあるから説得力はないかなw場合によっては白雪ちゃんの選択は妥当だと思うけど、その子には言った方が良い気がする。と、アラサーおばさんは経験からそう思うのですw」
白雪「斑鳩さん若いじゃないですか~」
日向「ティーンの若者に言われてもwww白雪ちゃんと一回り近く違うよ?」
白雪「すみません💦一回り・・・じゃあお兄ちゃんと歳近いですね」
日向「そうなの?結構歳離れてるんだね」

白雪「そういえば、兄がお礼したいっていってました」
日向「今日メール来たよ。白雪ちゃんの鞄見つかったって報告と一緒に。メールでも送ったけど、気を使わなくてもいいですって伝えてもらえるかな?」
白雪「それは無理だと思います。諦めてください」
日向「諦めてってwwwwそういうと事はハッキリ言うんだねw」
白雪「はい!お世話になったので」
日向「ハキハキして宜しい!wじゃないよwww」
白雪「ふふふっ斑鳩さん面白いです」
日向「面白くないよ~白雪ちゃんその調子でぶつかっていきなさい」
白雪「ん~うふふ」
日向(流したなw)


「遅い!」

日向「ごめんね。で、どうしたの?」

「・・・・・・・」
クスッ

「夕日が綺麗だから何となく呼んでみただけ」

日向「いや・・・だっ・・・やめて・・・」

日向「どうして・・・こんな・・・うぐっ・・・」

日向(苦しい・・・!息がっ・・・できない)

日向(殺される・・・!?)
グイッ

日向「どうして・・・こんな酷いことするの?」
「どうして?日向ちゃんがムカつくからに決まってるだろ。顔を見ているだけでイライラする」
日向「じゃあ見なきゃいい!」
「そういう訳にはいかないんだよ。分かってんじゃねーの?俺がこうする理由を」

「分かってんだろ?」


日向「白雪ちゃんも藤堂だっけ・・・」
「藤堂・・・とうどう・・・」

(似ているような、似てないような)
(いや、白雪ちゃんはあんな怖い顔してないし)

日向(考えるのはやめよ。昔の話なんだから・・・でも・・・)

日向「大人になってからずっと手が震えるのなんてなかったのにな・・・」
トントントンッ!

日向「は~い!」
白雪「斑鳩さ~ん!白雪です~」
日向「はいは~い今出ま~す」

日向「どうしたの?」
白雪「夕食たべちゃいましたか?」
日向「まだだよ?少し休んでから作ろうかなって」
白雪「よかった~」
日向「?」

白雪「これから外食するんですか、斑鳩さんも一緒にどうかなって兄が」
日向「例のお礼かな(笑)」
白雪「はい!行きませんか?」
日向「でも・・・なんか悪いなあ・・・」

白雪「お世話になったので遠慮しないでください。それに私も斑鳩さんとお食事したいです」
日向「ん~・・・」
白雪「いや・・・ですか?」
日向(くっ・・・可愛い!!!)

日向「じゃあ、ご馳走になっちゃおうかな♡」
白雪「うふふやった♪」
日向(ちくしょう・・・可愛すぎて連れ去りたい・・・!)


白雪「お兄ちゃん~。斑鳩さんOKだったよ♡」
「だろうな。こうでもしないとお礼させてくれなさそうだからな」

白雪「何か感じ悪いよ?どうかしたの?」
「気のせいだろ?で、上の階の斑鳩さんは?」

白雪「今来るよ~」
「そうか」

白雪「こっちに来てから外食なんて初めてだから楽しみだねっ」
藤堂「遅ぇ・・・」ボソッ
白雪「女性なんだもん少しくらい時間かかるよ」

白雪「む~お兄ちゃん聞いてる?」
「はいはい」
日向(どうして)
日向(身体が重たい・・・動けない)

「ここに居たのかw」 ゾクッ
日向「あ・・・」
「大丈夫?」

「体調悪い時に無理に誘ってしまってごめん。今日は止めとく?」
日向「大丈夫・・・で・・・す・・・」
「それなら良かったでも無理はしないように」
日向「あの・・・」
「ん?」

日向「・・・藤堂・・・」

日向「中学の時同じクラスだった・・・藤堂光くん・・・だよね?」

藤堂「覚えててくれたんだ?白雪から上の階の斑鳩さんの話を聞いてもしやと思ったけど」

藤堂「やっぱり、日向ちゃんだった」
嫌な予感が

当たってしまった
(やっぱりって・・・確信して誘ったのか・・・)
中学時代に日向を虐めてた藤堂との再会です。
★